2017年現在AD 2として、多数の製品を展開していますが、改めてそのラインナップや仕様のおさらいと、これから新しいドラム音源の導入を検討されている方、すでにADをお持ちの方も、どのような拡充がベストかを紹介したいと思います。
Addictive Drumsのオススメポイント
数あるドラム音源ソフトウェアの中でも、なぜADが好評をいただいているか、実際にお客様からいただいた感想や事例も踏まえてご紹介します。
1. サウンド
単に音が良い!というだけでは抽象的過ぎてしまいますが、ADのサウンドの秘訣を語るにあたって、2つのポイントがあります。
プリセットサウンド
心地よいコンプレッションとドライブ感。ADは収録プリセットが秀逸で、特徴的でもあります。
音圧の高いマスタリングが施された楽曲の中でもADプリセットは際立ち、ユーザーの方々では楽曲を聞いただけでも「ADを使っている!」と判断できるほど、多様な楽曲でADプリセットのサウンドは特徴的です。
それだけに即戦力となるサウンドが多数、予め収録されているのも、サウンドデザインに時間をとられることなくスピーディな環境が構築できる。ということだと思います。
AD2チャンネルストリップ
ナチュナルなサウンド
特徴的で耳に届きやすいサウンドのプリセットを収録しつつも、これらはADエンジンに搭載されているエフェクト類によってデザインされています。これらのエフェクトをオフにすることで、素のドラムサンプルとしての活用が可能です。
プリセットサウンドの特徴とも重なりますが、サンプリングされたドラム、優秀なエフェクトエンジンがともに機能することで素晴らしいサウンドを演出することが可能な故、エフェクトを切った状態であっても、そのサウンドはバンドアンサンブルともよくなじむ特性となっています。
多くの事例をいただいていますが、バンドアンサンブルの中でのドラム構築、もしくはレコーディングしたドラムパートの中で、一部だけ音を差し替えたい、というシチュエーションでADのサウンドがチョイスされることが多々あります。ドラム打ち込みソフト、という用途だけでなくドラムパートのリプレイサーとしてもADが採用されています。
* ドラムサウンドのエフェクトプラグインとして、Addictive Triggerという商品も販売中です。
2. 軽快な動作
高品質なサウンドを演出するためには、入念で、高解像のサンプリングを用いられるケースが多くあります。メーカーの工夫によって高品質なサウンド提供されるのですが、この弊害としては、アプリでサウンドを読み込む際に、ロード時間を多く要してしまうことがネックとなります。
しかしながら他製品と比較してもADは圧倒的にロードが早い!そして膨大なサンプル量を扱っているにも関わらず、プロジェクトが重くなりづらい、軽快な動作が特にポイントとなっています。
他のドラム音源を扱われている方も是非体験版や製品版でその感触を確かめていただきたいと思います。
Kitpieceも瞬時に差し替えが可能
デモ版はこちら(英文ページ)
3. 明解なインターフェイスと操作感
複数のピースから成り立つドラムキットをソフトウェアで操作させるためには、複雑なインターフェイスになりがちで、かつエフェクトなどの編集機能を加えるとなると、操作を習得するだけでも一苦労。その点、ADでは主に覚えるポイントは4つのページのみです。
それらのページの中でも常にミキサーが表示されますので最適なミキシングに常にアクセスでき、作業の中断をせずとも、効率的にドラムサウンドへアクセスできるようになっています。
KITページ
現在読み込んでいるドラムキットのページ。キットの全容の目視確認のほかにも、ピースの差し替えやミュート・ソロなどのモニターなどに扱えます。
EDITページ
KITPIECEタブで、エディットしたいピースを選択し、エンベロープの調整のほかに、COMP & ディストーション、EQ、サチュレーションなどの設定が可能で、主にサウンドのダイナミクス調整に扱えます。
FXページ
ミキサーに立ち上がっているFX1、FX2のチェンネルへのエフェクト調整が可能です。ここではReverbとDelayの設定と、その後段のEQの設定が可能で、ミキサー上の各トラックに対してこれらFXへのセンドによって空間演出が可能になっています。
赤枠はパラメータがFXへのセンド量、緑枠はFXレベル
BEATSページ
インストールされているMIDIパターンへアクセスできます。EDITやFXを施したキットを指定のパターンで演奏させることが可能で、気に入ったパターンがあればDAWへドラック&ドロップするだけでMIDIシーケンスとして読み込めるようになっています。
カテゴリーから音楽ジャンルやフィルのパターンだけを抽出するなどのソート機能も優秀で、軽快な動作とともに、”扱いやすいドラム音源”として評されるポイントの1つでもあると思います。
その他、特筆すべき点として、マッピングの変更(ピースに対して有効なMIDIノートの指定)を行って演奏や打ち込みの操作性をカスタマイズしたり、ミキサー各チャンネルのDAWへのマルチアウトを行って、ご使用のプラグインエフェクトでサウンドを処理したり、より積極的なサウンドの追い込みができたりと、扱いやすい機能を多く搭載しています。
これからドラム音源の拡充を検討されている方は、是非ご参考ください。
Addictive Drums 導入ガイド:製品選定編はこちら