MOTUのAVB/Pro Audioシリーズのドライバ及び、ファームウェアアップデータが公開されました。このアップデートを行うことで、インターフェイス本体のDSPコントロール機能が強化され、さらに、”Touch Console”機能が搭載されることにより、iOS、Androidデバイスを使用した遠隔操作でのミキシング時の操作性が向上します。
ファームウェアのアップデートは上記ドライバのダウンロード、インストール後、”MOTU Discovery”アプリケーションを起動して行ってください。
* ファームウェアのアップデートを行うには、コンピュータ本体、もしくはコンピュータにネットワークを供給しているルータとオーディオインターフェイスをイーサネットケーブルで接続する必要があります。
新しくなった MOTU Discovery
新しくなったMOTU Discoveryの基本画面。コンピュータにUSB、もしくはThunderbolt接続されているAVBオーディオインターフェイスが表示されます。インストールされているドライバのバージョンや、オーディオインターフェイスのファームウェアがアップデート可能か確認できます。この画面から、チャンネルルーティング、ミキシング、本体設定を行う”Pro Audio Control”を起動することも可能です。
コンピュータに直接接続されているAVBオーディオインターフェイス含め、同じネットワーク環境下に接続されている全てのAVBオーディオインターフェイスを確認することができます。
ファームウェアのアップデートが行えます。オフライン環境下でも、予めMOTUのWEBサイトからダウンロードしておいたインストーラーファイルを読み込むことで、アップデートが実行できます。ネットワーク上に2台以上のAVBオーディオインターフェイスがある場合、全てのファームウェアを同時にアップデートすることもできます。
ファームウェアのアップデートを行うには、Ethernet接続が必須となります。更新作業時は、電源を不意に落としてしまったり、コンピュータとのケーブル接続が外れる等の不測の事態に備えて、オーディオインターフェイスはリカバリーパーティションで起動します。また、ThunderboltやUSBチップの更新も行う為、これらのポートはファームウェアアップデート時に使用されません。
iOS、Androidデバイスに”MOTU AVB Discovery”アプリケーションをインストールすることで、”Touch Console”機能が使用できます。通常のMixing画面より操作性が向上しており、ミキシングやエフェクトのパラメータのエディットを指先で直感的にコントロールすることができます。
以前のバージョンのMOTU Discoveryでは、コンピュータ、DSPミキサー及び、AVBオーディオインターフェイスへのルーティングに使用するストリームチャンネルの数を設定するには、Divice画面にアクセスする必要があり、ルーティングの確認のためにDivice画面とRouting画面を行き来する必要がありましたが、今回のアップデートによってRouting画面にて各チャンネル数を変更できるようになりました。チャンネル数を変更すると、連動してRouting画面に表示されているチャンネル、グリッドが増減します。
これらの機能向上の他に、今回のファームウェアアップデートでは、USB入力にて発生する可能性があった、断続的に生じるオーディオグリッチに関する問題、また、オーディオを再生した際に、まれに頭の音がわずかに再生されない問題が改善されています。