現在もDigital Performer(DPとして以下略)をご使用との事ですが、DPを選んだきっかけをお伺いできますか?
やはり坂本龍一さんや細野晴臣さん等、自分の周りに使用している人が多かった点と、音が素直に良かった点ですね。
それではDPの音質についてお話いただけますか?
僕の場合、ダンスミュージックをベースにしながらも、サントラやCMやジングル等、制作ジャンルは多岐に渡ります。決してクラブでかける為のトラックメイキングだけではないので、いい意味でくせのない音で制作できるのがDPだと思っています。
DPの機能面についてもお話いただけますか?
DPには自分が必要とするサウンドを作るための機能が揃っているところですね。
DP8になってからは、インターフェイスが見やすくなり再生しながらでもオーディオを編集するのがスムーズになった気がします。再生しながら、波形をミュートしたり、一部分をカットしたり等の作業も効率よく行えるようになったと思っています。
その他は、サウンドバイトの左右上隅にマウスを持っていくとポインターが手のひらのマークになり、オーディオを伸縮しテンポに合わせる機能も直感的に行えるので気に入っています。
後はDP8になってからVST規格のプラグインが使えるようになったことですね。今まで気になっていたVSTプラグインをDP8内で試していこうと思っています。
DPを使った制作方法をお教えいただけますか?
DPの役割はMIDIの打ち込みや編集、オーディオの録音や編集等、作曲時のプラットフォームになります。 レコードからサンプリングした音を波形でエディットしたり、サンプラーで編集したりする事が多いです。音源に関しては自分のイメージに合ったサウンドをプリセットから探すこともあります。その場合、再生しながらプリセットをいろいろ変えていくのですが、その際の偶然性も取り入れたりもします。ちなみにメインのサンプラーはMOTUのMachFive3を使用しています。
それではMachFiveについてお話いただけますか?
サンプラーを使って音色をエディットする事が多いのでサンプラーは重要な機材の1つです。今まではハードサンプラーを使用してきましたが、ソフトサンプラーに移りたい気持ちはあって、正直色々なソフトサンプラーを試しましたが、あまりピンと来る製品がなく、なかなかハードサンプラーから移れない状況でした。その時にMachFive3に出会い”これだ”と思いました。
“これだ”と思った点をお伺いできますか?
まずはMachFive3の音質です。音が素直でやせないところですね。昔のサンプラーは通すだけで音質が荒れたり、高音の帯域が落ちたりなど、サンプラー固有の特性がありましたが、MachFive3の場合、非常にストレートで音やせがなく、存在感が残っている点がいいですね。
TOWA TEI テイ・トウワ
1990年、”ディー・ライト” のメンバーとして米エレクトラよりデビュー。 1994年、『Future Listening!』でソロ・デビュー。楽曲プロデュース、映画音楽制作、CM楽曲制作などのほか、コラボレーション・アイテムのブランディングなど活動は多岐に渡る。 2012年には最新作『MACH 2012』リリース、東京京都にて初個展 『ecollage』 開催。 2013年7月10日に、7枚目のオリジナルアルバムLUCKYをリリース。 2013年9月より、「INTERSECT BY LEXUS」にて、音楽監修スタート。
テイ・トウワ ソロ・デビュー20周年記念企画第一弾
曲名:18 / TOWA TEI with SHINICHI OSAWA MACHBEAT.COM(マッハ)だけでのエクスクルーシブ高音質先行配信!