14年の夏にMOTUのAVBから1号機である1248が発表されて、パワーレックさんには当時から製品を展開いただいていましたが、それから色々なAVB製品が出る中で現在はどのようなラインナップで展示されていますか?
まず、現在市場にたくさんの商品が販売されているDI商品の試奏、試聴環境を整備するためのお店作りにMOTU AVB製品を使用しています。現在DIコーナーでは8preが2台とStage-B16が設置されています。
これらDIは全部がStage-B16に繋がれているのですか?
基本的にはそうですね。8preにもDI商品を接続して、ADATでMonitor 8へ。さらにEthernetケーブルでStage B16に接続しています。Stage B16のアナログインプットにもDIを接続しており、なん十種類にも及ぶDIをAVBで一元管理できる展示設営を行っています。これによってたくさんのDI製品のアウトプットを全てMOTU AVBで構築しているので、試奏のたびにDIのアウトプットを繋ぎ変えたりする必要もなく、ミキサーや設定も全てAVBで一括して管理しているので、いつでもたくさんのDI製品をお試しすることができるようになっています。
DIコーナーの中核にMOTU AVBを設置して頂いていますが、これらのシステムや結線などの設営を行う中での感想を聞かせてもらえますか?
一番のポイントは、DIの数が増える中、今まではマルチ入力に対応したインターフェイスを必要台数設置するなどの工夫をしてきました。ただ、展示機材がこれだけの数(20台以上)のDIをまとめるために熟考した中でMOTU AVBであればたくさんの入力チャンネルをシンプルにまとめられると考え、今回の導入に至りました。結果、どのDIを差しても音が出るようにすっきりと収まったのはMOTU AVBのお陰です。何が鳴っているかは画面で確認することもできますし、同一製品でまとめているので”DIの視聴”という目的を踏まえると、音質比較にも功を奏していますね。
DIコーナーとは別のスペースにもMOTU AVB製品を展示いただいていますが、現在はどのようなラインナップを展開なさっていますか?
MOTU 624、UltraLite-mk4、828x、828esの実機展示を行っています。
先ほどのDIコーナーとはまた趣が変わっていますが、このスペースではどのような接客を行っているスペースなのでしょう?
業務レベルでの制作規模ではなく、もう少しコンパクトなシステムを検討されているお客様に製品を紹介できるスペースとして扱っています。UltraLiteや828など、価格帯はミドルレンジで、サイズ違い、音質などを比較できるようにしており、パーソナルレコーディングの用途ですとか、各社製品との比較なども行えます。
また、DIシステムも、パーソナルレコーディングブースも店舗のローカルネットワーク下にあるので、それぞれのブースの遠隔操作のデモなんかも行います。
店舗内の異なるシステムのリモートコントロールの挙動をお客様に紹介すると、大体の方が良い意味で驚かれてますね。笑
多くのMOTU製品をご使用いただいてありがとうございます。パワーレックさんでは今までにもMOTU製品を多く販売していただいていますが、MOTU AVBの製品はどのようなお客さまがご購入されてますか?
私の印象だと、プロの方、もしくはそれに近い活動をされている方、現場に持って行って多チャンネルを簡単に、大きいシステムを持ち出したい方が多いです。特にエンジニアさんやマニピュレーターさんですね。マルチの入出力や、タイムコード同期のサポート、Ethernetによる長距離伝送など、利点を考えると、業務で扱われる方が多い印象です。
今後どのような方にMOTU AVB製品をおすすめしたいですか?
初めての方というよりはある程度知識のある方、次のステップアップとして乗り換えたい方。多チャンネルを使いたいけどコンパクトなシステムを実現したい。というような方にオススメしたいです。
624を購入しても828などに拡張ができるし、配線の片付けも楽です。自宅用としても持ち出しようとしても2台目3台目を考えている方にもオススメしたいです。
ズバリ、大倉さんが個人的におすすめしたいMOTU製品はどの製品ですか?
選びきれないですね!笑 しかしあえて言うなら828esもしくはUltraLite mk4ですかね。価格とMOTUブランドの安心感、プロの品質、AVBの音質、ハイブリットな接続など理由は沢山ありますが、初めてのインターフェイス選びから、買い替えの需要にも勧めています。Sabre 32 DACのサウンドクオリティや、業務用途にも対応する多機能、それらを加味したコストパフォーマンスが非常に高いですし、後々システムを大きくしたい時の拡張も簡単にできるので、おススメしていますね。
大倉さん、どうもありがとうございました。
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