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Robin Rimbaud(Scanner)インタビュー:GForce Software Prophet ~5だけでEPを制作

GForce Softwareは、エレクトロニック・ミュージックの先駆者として知られる「Robin Rimbaud」(Scanner)にインタビューを実施。新たにリリースされたGForce Prophet~5だけを使い、わずか1日で4曲入りEP『The Prophet』を完成させた制作秘話を語っています。

 

Prophet~5との出会い

Robinは当初、「少し試してみよう」という軽い気持ちでProphet~5をダウンロードしました。しかし、わずか24時間足らずで4曲入りEP『The Prophet』を書き上げ、そのまま自身の名義「Scanner」でリリースすることに。

彼は以前からオリジナルのSequential Prophet-5に強い憧れを抱いていました。

友人のスタジオで何度か触れた程度ですが、Prophet-5のサウンドはエレクトロニック・ミュージックそのものの語彙の一部です。独特の存在感があり、いつか所有したいと思っていましたが、とても希少で高価な楽器でした。

そんな伝説的シンセサイザーだけに期待値も高かったものの、GForce SoftwareのProphet~5の第一印象は非常に好意的だったと言います。

Prophetならではの個性をしっかりと捉えながら、驚くほど扱いやすいシンセです。

触った瞬間からとても音楽的で、少しノブを動かすだけでも魅力的な音が返ってきました。数分もしないうちに”生きている”ような音色に出会い、そのままEPに収録されることになりました。

 

 

何気ない試奏からEP制作へ

The Prophet by Scanner

 

Robinは新しい楽器を手に入れると、目的を決めず自由に演奏しながら可能性を探るそうです。

Prophet~5でも同じように音を鳴らし始めたところ、EP冒頭を飾る「Cities Down to the Last Radio」が自然と完成しました。

最初の曲は1時間もかかりませんでした。EPを作ろうというつもりはなく、ただ音が導くままについていっただけです。

タイトルも、完成した楽曲が持つどこかノスタルジックで、ラジオの残響を思わせる雰囲気から自然に生まれたと語っています。

 

 

アイデアを妨げない操作性

 

Robinにとって、素早く制作できることは非常に重要です。

Prophet~5については、そのシンプルで直感的なインターフェースを高く評価しています。

すべてが直感的で、迷うことがありません。

メニューを探し回る必要がなく、音を聴きながらアイデアに集中できます。思いついたことがすぐ音になる、その距離の近さが本当に素晴らしいですね。

 

 

SNSがEP制作の後押しに

 

完成した最初の楽曲をSNSへ投稿したところ、多くの反響が寄せられました。

新しいクリエイティブツールにはいつもワクワクしますし、最初の印象はとても大切です。

楽曲のリリースを望む声が多く届いたことで、「もっと作品を広げてみよう」と考え、残り3曲を書き上げることを決意したそうです。

 

 

想像以上に広いサウンドバリエーション

 

The Prophet by Scanner

制作を進める中で特に驚いたのは、Prophet~5の音作りの幅広さでした。

初日に一番驚いたのは、そのサウンドパレットの広さです。

ヴィンテージ・シンセならではの柔らかな音色から、荒々しく歪んだサウンドまで自在に作り出せることが印象的だったと語ります。

2曲目の「Auguries in Polyphonic Blue」では、そのコントラストが特によく表れています。

難しかったのは音作りではなく、どこで探求を止めるかでした。

他の制作スケジュールもあったため、「1日で完成させる」と決めて作業を終えたそうです。

 

 

内蔵エフェクトも活用

 

EPではProphet~5本来の音を活かすことを重視しつつ、内蔵のディレイやリバーブを使って空間演出を行いました。

サウンドの核はすべてProphet~5ですが、内蔵エフェクトは空間を作る上で非常に役立ちました。

ミックス段階では余計な加工を避け、

軽いEQ処理
SSLコンソールエミュレーション
わずかなサチュレーション
程度に留め、シンセそのものの個性を前面に出したといいます。

 

 

アイデアが次々と湧いてくるシンセ

 

RobinはProphet~5を「単なる音源ではなく、楽曲そのものを生み出してくれる楽器」だと評価しています。

このシンセは、追求したくなるアイデアを次々に生み出してくれます。

メロディ、ドローン、コードなど、どこから始めても楽曲へ発展していく感覚があるそうです。さらにGForce Software全体についても、

GForce Softwareのシンセ群は、私の多くの作品で重要な役割を担っています。

と語り、Prophet~5もそのラインナップに自然に加わったとしています。

「Boards of Scanner」

SNS投稿で使った「Boards of Scanner」という言葉は、Boards of Canadaへのオマージュでした。

Robinは影響とは単なる音色の模倣ではなく、

記憶
空気感
感情の曖昧さ
といった作品が持つ本質を理解することだと考えています。

『Boards of Scanner』という言葉は冗談半分ですが、楽器には文化的なイメージがあります。それらを吸収し、自分自身の感性を通して表現するよう心掛けています。

 

 

現在進行中のプロジェクト

 

Robinは現在、ロンドンの新設ミュージアムへ常設される40基以上のスピーカーを使ったサラウンド・インスタレーション
パリ・ファッションウィーク向けの新作スコア制作に取り組んでいます。

さらに、Ian Boddyとの共作アルバム(9月発売予定)イタリア・トリノで開催された展示会のサウンドトラック限定7インチシングル
など、多数のリリースも控えています。

最後に彼はこう締めくくっています。

何よりも原動力になるのは好奇心です。そして、少しだけ遊び心も忘れずに。

 

 

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