そもそも私がDPを使い始めたのは、バージョン4〜5辺りの頃。DPはMIDIに特化していたイメージがあったのですが、段々とオーディオも実用的になってきて、打ち込みからミックスまで一貫してできそうだなと思い、それから制作をすべてDPで完結させています。
当時から変わらず使っているのは、ボーカルのピッチ補正機能やPolysynth、Basslineといったソフト・シンセ、EQなどのDP付属プラグイン。動作が軽く、使い勝手も良いです。DPならではのチャンク機能も作曲で多用しています。
さて、今回の連載では実際の楽曲を元に、1曲をどのように制作していくかを4回に分けて順番にひも解きながら、DPの便利な機能にも触れていきたいと思います。題材とする楽曲は、昨年10月にリリースした「ÅMARA(大未来電脳)」です。サブスクやYouTubeでも聴けるので、まずはぜひ聴いてみてください!
第1回
まずはモチーフ作りから!楽曲を元にDigital Performerで作曲方法を公開
「ÅMARA(大未来電脳)」の完成形のプロジェクト画面。全76トラックだが、整理/結合する前はその倍ほどのトラック数だった。当連載ではここまで出来上がっていく過程をお届けする
https://www.snrec.jp/entry/motudp/sasakure-uk_1
第2回
Digital Performerのタイムストレッチやピッチを駆使したボーカル制作術を公開!
完成形のボーカル・プロジェクト。上からオケのステレオ・トラック、イントロとブレイクのほかサビの後半〜アウトロで使用するボーカル・チョップ、Bメロのコーラス、しゃべりパート、Aメロとサビのメイン・ボーカルというようにグループ分けを行っている。サビが楽曲の終盤に集中しており、一般的な“ABサビ”という構成にとらわれない楽曲となっている
https://www.snrec.jp/entry/motudp/sasakure-uk_2
第3回
Digital Performerでオケ作りに欠かせない清書用チャンクの中身とは?
「ÅMARA(大未来電脳)」の制作に用いたチャンクの一覧。最上段の“@master(oke)”がオケのマスターとなるプロジェクト。そのほかに各パートの清書用としてさまざまなチャンクを活用している
https://www.snrec.jp/entry/motudp/sasakure-uk_3
第4回
楽曲をより良くするために!仕上げで使えるDigital PerformerのTipsを紹介
「ÅMARA(大未来電脳)」は、スマートフォン用ゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ!』の2周年を記念した書き下ろし楽曲。7/8リリースのアルバム『未来イヴ』にも収録されている
https://www.snrec.jp/entry/motudp/sasakure-uk_4