MOTU MシリーズにバンドルされるDAWソフトウェア”Performer Lite”は、上位バージョンであるDigital PerformerのLite版ながら、操作方法、コンソリデイトウィンドウを含めたインターフェイスの設計を継承しており、オーディオ・MIDIトラックを用いたレコーディング、編集、そしてミキサーを活用したミックスに至るまで楽曲制作における全ての工程をフォローします。
Performer Liteは最新版のDigital Performerをベースに設計されていることからも、フレーズ単位で楽曲制作やステージでの演奏にアプローチするクリップウィンドウ、ボーカルのピッチ修正や演奏のタイミング補正にも対応するZynaptiq™ ZTX PRO™ストレッチオーディオ、瞬時に必要なデータにアクセスし制作をサポートするコンテンツブラウザなどのフル機能が使用でき、サンプル精度での高度な編集も可能としたプロクオリティのDAWソフトウェアです。
DAWソフトウェア、また、その他のインストゥルメント、エフェクトプラグインを何も持っていない場合でも、M2 / M4を含むMOTU インターフェイスを購入することで、その日からPerformer Liteと付属のインストゥルメント、エフェクトプラグインを使用した楽曲の制作を楽しむことができます。
Performer Liteの機能
1.Lite版ながらDigital Performerの目玉機能であるチャンク、V-Rack機能が使用可能。
複数のシーケンスを1つのプロジェクトに保存、ワンクリックで切り替えることができます。また、ソフトウェア音源とエフェクトを、全てのシーケンスで共有して使用することができます。
シーケンスとはPerformer LiteやDigital Performerでマルチトラックの編集を行う楽曲の単位を指します。チャンク機能を活用することで1つのプロジェクトデータで複数のマルチトラック状態のデータ(シーケンス)編集や制作を併行して行うことができ、バージョン違いの制作を行う場合に大いに活用できる独自の機能です。
チャンク機能は楽曲制作のシチュエーションのほかにもコンサートのセットリストの管理やステージマニピュレートにも活用され、プロフェッショナルがDigital Performerを扱う理由の一つとして挙げられる機能としてあげられる、Digital Performer / Performer Liteならではの特徴でもあります。
2.視認性の高い”Streamlined UI”画面
コントロールパネル画面を始め、ソフトウェアの操作がしやすいように、画面全体のデザインやレイアウトが最適化されています。
Performer Liteでは以下のウインドウ・メニューが使用できます。
・トラックセレクタ
・トラックインスペクタ
・チャンネルストリップ
・コンテンツブラウザ
・サウンドバイト
・チャンク
・プロジェクトノート
各メニュー画面は、Digital Performerと同様にポップアップすることが可能ですが、それらをコンソリデイトウィンドウに格納し(配置場所は固定となります)必要なすべての情報を1つのウインドウに収めて視認性を高めることで、生産性を向上させます(Digital Performerでは自由に配置変更が可能です)。
3.Digital Performer より追加された新機能のクリップウィンドウ、Zynaptiq PRO Xストレッチオーディオ機能、コンテンツブラウザを搭載。
自由なタイミングでオーディオやMIDIのフレーズ単位であるクリップを再生、録音できるクリップウインドウや最高品質のオーディオ・クオリティを担保したZynaptiq PRO Xストレッチオーディオの機能を搭載しています。
フレーズ単位での断片的なトラック制作を行う際や、ライブパフォーマンス的に自在にクリップの再生を切り替えたり、ポン出し用途のサンプラーのように活用できるクリップウインドウに加えて、テンポチェンジを行った際も他のDAWをはるかに凌駕するオーディオ品質で、音質を破綻させないクオリティをもつストレッチ機能により、固有のテンポにしばられない自由な発想のもとPerformer LiteでDAWを楽しむことが可能です。
Performer Liteのメイン画面の一つにコンテンツブラウザが追加されたことにより、画面内から必要なデータにアクセスすることが可能となり、作業をとめずにインスピレーションを具現化する操作性を実現します。
4.AU、VST2フォーマットのプラグインに加えて、VST3フォーマットのプラグインが使用可能。
Performer LiteはVST2 /VST3とAudio Unitsに対応しています。これにより 現存するほぼすべてのサードパーティプラグインを使用することが可能で、想像できるサウンドやエフェクトプロセッシングも全てPerformer Lite内で完結します。
5. Digital Performer に搭載されているバーチャルインストゥルメントが使用可能。
FMシンセのProtonやアナログシンセをリファレンスしたBassline、Polysynthのほかサンプラー・インストゥルメンツのnano samplerなどのインストゥルメンツがPerformer Liteには付属しています。
これらの内蔵のインストゥルメンツを駆使することであらゆるサウンドを楽曲に取り入れることが可能となっています(DP10に付属されるMX4はPerformer Liteでは除外されます)。
6.MOTU謹製のプロ仕様エフェクトタイトル、Master Works Collectionプラグインが使用可能。
MOTUが開発するプラグイン・エフェクトのMasterWorksシリーズは業界でも高い評価を獲得しており、最もシビアで厳格なミキシングシチュエーションでの使用を前提に設計されています。
EQやコンプレッサーなどのダイナミクス系エフェクトのほかにも、リバーブやディレイ、そしてギターやアンプ・シミュレータなど楽曲を整えるものから楽器用エフェクトまでをも網羅したエフェクト群により、Performer Liteはプロクオリティの制作に耐えうる内容のプラグインを付属しています。
7.100種以上の楽器音色を含むバーチャルインストゥルメント
Performer Liteには、アコースティックおよびエレクトリックピアノ、ギター、ベース、ドラム、オルガン、オーケストラ楽器、聖歌隊、世界各国の伝統楽器など、100種類を超えるバーチャルインストゥルメンツが含まれており、これらはUVI Workstaionベースで楽曲に取り入れることができます。
8.Digital Performerのプロジェクトファイルの読み込みも可能。
Performer LiteはDigital Performerとのプロジェクトデータに互換があるため、Performer Liteで作成したデータをDigital Performerで読み込む、その逆にDigital Performerで作成したデータをPerformer Liteで読み込むことも可能で、Digital Performerを扱うユーザーのバックアップアプリケーションとしても活用できます。
ただし、Performer Liteに設けられている使用可能トラック数の制限や、ウェーブフォームエディターなどDigital Performer特有の機能にはアクセスができないことなどの事情により完全互換とはされていない点にご注意ください。
9.Performer LiteからDPへのクロスグレードが可能です。
Performer Liteは、上位バージョンであるDigital Performerへのクロスグレードが可能です。
Digital Performerは、Performer Liteの全ての機能に加え、MIDIデータの詳細なエディットが可能なMIDIウィンドウ、ドラムウィンドウ、ピッチ編集機能を搭載したウェーブフォーム・エディターを搭載しており、さらに複雑なMIDI編集を行うためのリージョンメニュー、豊富なエフェクトプラグイン、300種以上の楽器を収録したMOTU Instruments Soundbankを、無制限のトラック上で扱うことができます。
DPクロスグレードは、High Resolutionオンラインストア、また、弊社取扱販売店にてご購入頂けます。
DPクロスグレードの製品登録を行う上で、Performer Liteがバンドルされている、MOTU Mシリーズオーディオインターフェイスのシリアルナンバー(製品の底面に記載されています)が必要となりますので、予めご確認頂くよう、お願いいたします。
Digital Performer クロスグレード:オープンプライス(実勢価格 ¥48,000 税別)
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