2022年12月ストックホルム Klevgrandの史上類を見ないパワフルかつ最先端のシンセサイザー”Tomofon”は発売以来、数多くのTomofon Audio Model Packが発売され、世界中の多数のクリエイターに採用されてきました。そしてこの度、その母体でもあるTomofonエンジンがメジャーアップデートします。新バージョンTomofon v1.2では、MPE対応、ボディレゾナンス、複数のフィルターオプション、カスタムチューニングなど最新環境に適合した多数の新機能が実装されます。
Tomofon – Real Audio Synthはリリース時点で既に他を凌駕する多機能なシンセサイザー・インストゥルメントとして誕生しましたが、このたびのアップデートにより、さらにクリエイティブな機能が充実しました。
Tomofon v1.2 では、MPE(MIDI Polyphonic Expression) をサポートします。ご存じの通り、昨今の楽器業界のトレンドともいえるMPEは、音楽表現を新たな次元へ押し上げます。
Tomofonの新しいMPEモードにより、ユーザーはピッチベンドとコントローラーを自由に使い分けることが可能で、ピッチベンドやコントローラーをポリフォニックに操ることができ、表現の幅と可能性を広げます。
また、新たに追加された機能として、各パッチに「ボディ」を割り当てることができるようになりました。これは、様々な共鳴空間の自然な特性をシミュレートすることで、音響モデルのリアリズムを高める機能です。ボディは、大きな箱から金属素材まで、多様な選択肢の中から選択可能です。
さらに多数のユーザーからのリクエストに応えて、KlevgrandはTomofonのフィルター機能を拡張しました。従来のローパスフィルターに加え、2種類のスロープオプション(12dB/octまたは24dB/oct)を持つハイパスフィルターとバンドパスフィルターに切り替えられるようになりました。
Tomofon v1.2はファイルのインポートに関しても.tunファイルにも対応します。ユーザーは自身の作曲にカスタムチューニングを利用することができるようになりました。この機能によって、独自の音階やチューニングシステムを探求するミュージシャンにもご利用いただけます。
新機能のほかにもKlevgrandは、Tomofonのユーザーエクスペリエンスを向上させるために、多数の便利なアップデートを施しています。特に、Audio Model エディターにはズームとスクロール機能が追加され、多数の波形を含む Audio Model の作業を容易にします。
また、カーブツールのビジュアルも一新され、背景にオーディオモデルのグラフィックが表示されるようになり、ユーザーはより直感的にサウンドの編集やシェイプアップができるようになりました。
Tomofonについて
Tomofon – Real Audio Synthは、Klevgrandの最も高度なインストゥルメントで、一見したルックスをはるかに超越する複雑な機能を持ち合わせています。
Tomofonは、通常のオーディオファイルから抽出された何千もの波形を合成する新開発「Audio Model」フォーマットを採用しています。これによりTomofonは、非常に柔軟で瞬時に表現できる”新しい楽器”として誕生し、2022年12月PC / Macに対応したプラグイン版とiOSアプリ版としてリリースされました。
Klevgrandについて
Klevgrandは、オーディオプラグイン開発とクリエイティブ・スタジオとしてストックホルム(スウェーデン)を拠点に、ミュージシャン、ソフトウェア開発者、音楽プロデューサー、サウンドデザイナーらによって運営され、音楽テクノロジーの分野で急速な成長を遂げています。手ごろな価格で高品質、かつ使いやすいデザインの製品でそのユニークな存在感を発揮しています。2014年の製品リリース以来、Klevgrandは独自性の高い40以上の製品を精力的にリリースしており、その中には革命的なノイズ・リダクションツールである「Brusfri」、ユニークで表現力豊かな「Tomofon」(Real Audio Synth)、そして画期的なアプローチで提供される 「Slammer(ドラム)」や「Skaka(シェイク・パーカッション)」などデジタルパーカッションの開発、2023年の大ヒット・インストゥルメントとなった星空を象るUIと、音色・機能において最高のオルゴール音源と評価される「Speldosa」などの製品開発を行っています。