1971年から1981年にかけて製造され、ゲイリー・ニューマン、ジョン・フォックス、ハービー・ハンコック、クラフトワーク、チック・コリア、ロジャー・パウエル、ジョージ・デューク、808ステイト、ポーティスヘッド、その他数え切れないほどのアーティストに使用されたクラシック”ARP ODYSSEY SYNTHESIZER”をモデルにしています。
この機種はシンセサイザーの歴史の中での地位は確かなものであり、その価値は非常に高いのですが、生産数が少ないことと楽器の価値の高さから、現在では大金があったとしても正常な状態の個体を見つけることが非常に難しい製品です。
ODYSSEYはMinimoogのライバルとして見られていましたが、実際にはこの議論を否定できるための十分な違いがありました。簡単に言えば、Minimoogは3つのオシレーターを持ち、ODYSSEYは2つのオシレーターを持っていました。Minimoogにはパラメーターを調整するためのノブがありますが、ODYSSEYはスライダーを使用します。また、操作方法にも特徴があり、何時間もかけて音を出している人もいました。このような理由から、私たちがリリースする製品を”ODDITY”という名前にしました。
ODDITYは、オリジナルのODYSSEYが持つユニークで素晴らしい特徴をすべて取り入れており、それらを現代に蘇らせています。アグレッシブでファンキーなODYSSEYのトーンとARP独自の操作方法、信頼性の高いチューニング、壊れないスライダー、そして1970年代に夢見ていたパッチの思い出を手に入れることができます。
Gforce ODDITY 2のユーザー・インターフェイス
任意の2つのパッチ間をモーフィング
Oddityはパッチを保存する機能をさらに一歩進めて、64パッチバンク内に保存された任意の2つのパッチ間でモーフィングを行うことができます。スタート・パッチ、モーフィング・タイム、デスティネーション・パッチを選ぶだけで、ODDITYは驚くべきインスピレーションに満ちたサウンドを出力します。さらに、ODDITYにはユニークなフライング・スライダー機能が搭載されており、1つ以上のスライダーを掴んで動かすことができ、必要に応じてその動きを記録することができます。
もちろん、ODDITYはODYSSEYの愛好家によって開発されたため、オリジナルの楽器の特徴や機能性の多くがビルトインされています。例えば、リングモジュレーターとデュオフォニック・モードの相互作用によるアグレッシブで崇高な音色を作り出す方法や、Lag GeneratorがキーボードのLFOをトリガーにした時の効果などは注意深くモデル化されています。
これはシンセ愛好家が熱狂するプラグイン・インストゥルメントでしょう。この製品は、誰かがディテールを正確にするために多くの時間を費やしたり、大きな商業的ヒットでソフトシンセの世界を支配しようとする試みであると言うよりも、この楽器に対する愛の結晶のように感じられます。
クレイグ・アンダートン、EQマガジン誌でのレビュー
ODDITYは、ギークやマッド・サイエンティストのためだけに設計された実験用キットだと思わないでください。ベース、リード、ワイルド・エフェクトを問わず、70年代や80年代初頭のサウンドを再現するのに最適な楽器だとすぐに理解出来るでしょう。
インサイド・インフォメーション
それぞれが異なるフィルターを備えた別々のODYSSEYモデルがありました。そのうちの最初のものがホワイトフェイスで、これはMoogタイプのフィルターを内蔵していると誤って記述されていることがよくあります。これは真実ではなく、ホワイトフェイスのODYSSEYは2ポールのSEMタイプのフィルターを搭載しており、後のモデルとは全く異なるサウンドを提供していました。ODDITYは当社のブラック・ゴールドパネルのModel 2813 Rev2をリファレンスし、モデル化されました。