ストリートリー・エレクトロニクス社のジョン・ブラッドリーとマーティン・スミスの協力を得て製作されたこの物語は、誕生から50年を経た今もなお、私たちの心の琴線に触れる名器に関しての試練と苦難、そして究極の復活を描いた、包括的で衝撃的なストーリーとなっています。
この映画の中には、熱心なメロトロン愛好家でさえも学ぶことがあるほどの情報があり、ジョンの家族が1963年にオリジナルのメロトロンの製造と販売を開始して以来、ストリートリー・エレクトロニクス社が培ってきた素晴らしい専門知識に疑う余地はありません。
実際のところ、私たちは彼らの元を訪ねてもいつもメロトロンの話しかせず、毎回オタク的とも言えるメロトロン情報を持ち帰っていました。
また我々は、オリジナルのメロトロンのテープ再生の精神に忠実な、現在唯一のメロトロンである、素晴らしいStreetly M4000メロトロンを所有しています。
ハードウェア対ソフトウェアの議論は今もなお、何度も繰り返されていますが、単純な真実は、どちらが良いかという明確な答えは無いということです。
私たちは、オリジナルのハードウェア・マシンのエンジニアリングを愛し、賞賛していますが、ハードウェアと優れたソフトウェアは並列して語るべきだと考えています。というのも、ハードウェア対ソフトウェアの議論は今もなお、何度も繰り返されていますが、単純な真実は、どちらが良いかという明確な答えはないということです。ハードウェアに良いものと悪いものがあるように、ソフトウェアにも良いものと悪いものがあり、この難問に対する答えは、個人的な視点や利用可能な作業スペース、技術的な知識、好みの作業環境、そしてもちろんあなたの財政状況など、様々なものに左右されます。
例えば、「特定のサウンド」を探しているミュージシャンの大半は、オリジナルの楽器が消耗したり壊れたりした時にわざわざ希少なパーツを調達して、40年以上前の状態を維持することに本気で向き合えるものでしょうか?
当然のことながら、私たち自身はこれらの楽器の管理者でもあるとさえ感じています。他の多くのソフトウェア会社が単に楽器を借りてきて録音やモデリングをしているのに対して、私たちはこれを悪い習慣だと考えています。私たちの考えでは、エミュレート処理を始める前に、オリジナルの楽器の特徴や欠点についてかなりの時間をかけて理解し、その楽器を愛した上でエミュレート処理を行うのが良い方法だと考えています。そうすることで、ソフトウェアの錬金術の中に楽器の魂と個性を取り込むことができるからです。
これはシンプルなドグマですが、多くのソフトウェア会社がこれを無視して、マーケティングの誇張された表現を好んでいることに驚くでしょう。実際、あるソフトウエア会社のマーケティング・ディレクターに私たちの哲学を説明したところ、彼は「そんなことは誰も気にしていないよ」と言って、さらにマーケティングの神話を広めようと歩き出しました。
楽器の個性を移植しようとするとき、本当に重要なことは、楽器に対する根本的な理解と愛情です。
私たちにとって、楽器に対する根本的な理解と愛情こそが、その楽器の個性を移植しようとするときに本当に重要なことなのです。良いか悪いか、怠惰か無関心か、マーケティングのデタラメか本物への愛か、その違いを見分けることができるのは、私たちが30年以上もこれらの楽器に浸ってきたからです。ストリートリー・エレクトロニクス社の場合は50年以上です!
しかし、ちょっと考えてみてください。
チェンバリンからメロトロンまで、あらゆるテープ再生楽器の購入とメンテナンスに、数え切れないほどのお金を費やしてきましたが、私たちは例外なのです。私たちは、お客様がそんな必要がないように(「気がおかしい」と言う人もいるかもしれませんが)、全力を尽くしています。
もし、M400とM-Tron Proに付属のテープを全て揃えたいとしたら、M-Tron Proの140ポンドに対して、20,000ポンドを支払う検討をすることになります。同様に、オリジナルのM400用にStreetly Tapes Volumeの物理的なテープ・フレームを買おうとすると、最低でも5,000ポンドの値札が付くことになりますが、その1%の価格で、各Streetly Tape Volumeは驚くべきコスト・パフォーマンスを示します。
最後に
それは、誰かが”ハードウェアはソフトウェアよりも優れている”と発言するときに、心に留めておく価値のあるものなのです。