ミックス & マスタリング
ミキシング & マスタリング・プラグイン
ミックスを洗練させるプラグイン・ツール
Digital Performerは、イコライゼーション、フィルタリング、ダイナミクス・プロセッシング、およびその他の製作に必要とされるツールを提供します。
MasterWorksシリーズのプラグインと組み合わせて使用することで、ミックスを世界最高レベルの高さに引き上げることができます。以下にて、Digital Performerでのミキシングおよびマスタリングに扱えるプラグインの一部を紹介します。
Dynamic Equalizer
周波数、音量、ダイナミクスの正確なコントロール
Dynamic Equalizerは、マルチバンドEQとダイナミクス、ボリューム・コントロールが組み合わさったプラグインです。
3つのパラメトリックバンドと2つのシェルビングバンドはそれぞれ、ボリューム・コントロールとフル機能のコンプレッサーの両方を兼ね、各周波数帯域に異なる値を設定できる先読み機能も搭載しています。
リアルタイムFFTディスプレイを使用したミックスに加え、各帯域をソロでモニターすることも可能で、高い視認性と正確な処理を同時にリアルタイムで行うことができるプラグインです。特にドラムセットやフルミックスのような広帯域に渡るオーディオに明快さ、そして適切なバランスとパンチを与えることができます。
Precision Delay
ワンクリックで正しいディレイエフェクトの処理と、位相の問題を同時に解決
ユニークで画期的なデザインをもったPrecision Delayは、複雑な信号の位相調整に役立ちます。
たとえば、異なる距離に配置された2つのマイクでギターアンプやアコースティック楽器などを同時録音する場合、それら2チャンネルマイク間の時間遅延が原因となる位相問題が発生します。
この現象に対し、両方の信号をPrecison Delayに送り、ALIGN(整頓)ボタンをクリックすることで、Precision Delayは、信号に対して複雑でリアルタイムの解析を実行して位相の類似性を判断し、瞬時に信号をサブサンプルの精度で調整します。さらにこれらの作業はユーザー自身で手動で調整することもできます。
Spatial Maximizer
M/S処理(MID SIDE プロセッシング)
Spatial Maximizerは入力を受けたステレオ信号を、パン(Side)とセンター(Mid)コンテンツの独立した制御が可能です。
サイドバンドのハイパスフィルター処理とミッドバンドの低音強調を使用したバイナル用マスタリングのファイナルミックスの準備や類する多用途に対応します。
各バンドはフル機能の5バンド・ダイナミック・イコライザーで独立した処理を施すことができ、ステレオトラックやミックスを成型します。Spatial Maximizerを扱うことで、完全なステレオミックス、またはステレオミックス内の個々のトラックのステレオスペクトルと空間的印象(立体感)をも劇的にコントロールすることができるでしょう。
De-Esser
不要な帯域を除去
ディエッシングとは、ボーカル収録で生じた不要な歯擦音を除去するプロセスです。
ダイナミックピーキングEQを基にディエッシングに適したDigital PerformerのDe-Esserは、問題のある周波数を素早く絞り込み、それらを外科的に除去します。
感度の調整とルックアヘッドを調整し、瞬時に歯擦音の予測します。De-Esserは、2k〜4kバンドの狭帯域ノイズを選択的にゲートしたり、高ゲインのギタートラックを滑らかにする効果が見込めます。