レビュー

SONIC FACTION Archetype Ableton バンドル レビュー by Ableton 認定トレーナー 齊藤義典

Ableton社が制定する認定トレーナープログラム、Ableton Cetified Trainer = ACT。国内に数名存在するACTの中でも特にシンセサイザープログラミングやサウンドデザインに明るい、齊藤義典氏に今回、Sonic Factionが提案するAbletonデバイスバンドルパックのArchetype Ableton バンドルをレビューいただき、Sonic Factionインストゥルメントの真髄、その魅力について語っていただいた。

 


 

どうも初めまして。Ableton認定トレーナーの齊藤義典です。今回は、Sonic Faction社からリリースのArchetype2.0 AbletonバンドルとDope Matrix MOD SQUADを試す機会をいただきましたので、実際の音や使い勝手の感想などをレビューさせて頂きたいと思います。

まず両者共通の項目の説明ですが、これらはソフトシンセやドラム音源、シーケンサー、エフェクターがバンドルされたAbleton Live専用のパックとなっております。

ではArchetype2.0 Abletonバンドルからいってみましょう!
このバンドルには以下のデバイスが含まれております。

 

ドラム音源

BEATDOWN

ソフトシンセ

SICKNESS
EVILFISH 303
HATCHET
CLONE
PULSATOR
WHOOSH MACHINE
ROGUE-ONE

シーケンサー

DRUM SEQUENCER
SYNTH SEQUENCER

 

これらはAbleton純正のSamplerやオーディオエフェクトデバイスの美味しい設定を、SONIC FACTIONがmax for liveでデザインした明快なGUIのおかげで手軽に操作することができます。

特にPushを使った際にその真価が発揮されると思いました。というのもOSCやFilterなどの各パラメーターはPushでのエディットがしやすいように機能毎にBankで分けられていますし、またシーケンサーデバイスも含まれているので、いわゆるAbleton方式での入力以外での打ち込みが可能となり、あたかもステップシーケンサー搭載のシンセサイザーやドラムマシンを触っているかのような感覚で画面を見ずにループをサクサク組むことができます。Pushの汎用性の高さを感じさせてくれ良き相棒かな、という印象です。

 


Sonic Faction Synth SequencerとPush2を接続した状態

 

    Push 2

    指先ひとつでゼロからの音楽作成を可能にするハンズオン・ハードウェア

    ¥89,630 (税別)

 

またGUIが全てにおいてほぼ共通しています。基本構成はOSC・Filter・Amp・Filter Env・Amp Env・LFO1・LFO2・Pitch Env・FM・FXとSamplerのほぼ全ての機能がGUIにアサインされている状態ですので、一つのデバイスを熟知してしまえば、大体どれもすぐに使いこなすことができます。この点も美味しいと思いませんか?

ちなみに私は大のシンセサイザー好きなんですが、そういったギーク心を刺激するようなポイントもございます。それぞれのソフトシンセには元となるハードウェアシンセサイザーが存在しています。

 

 

わかる方にはわかるネタですが、錚々たるラインナップですよね。Archetype2.0 Abletonだけでも相当守備範囲が広いと思います。Synthwave制作にはもってこいのヴィンテージ系(HATCHET・CLONE・ROGUE-ONE)、Bass Musicなどの攻撃的なサウンドに最適な近代シンセ系(SICKNESS・PULSATOR)、アシッド音源(EVILFISH 303)まで含まれていますし、あとはイマジネーション次第で膨らませ放題です。

SONIC FACTIONはこれらの象徴的な波形をかなり高い水準でレコーディング、サンプリングしたようで、かなり実機感のある音がします。個人的にはソフトシンセの音は2次元的であまり好きではないのですが、実機をハイクオリティなサンプリングで2.5次元くらいに上昇させてあるので、音質的な満足度は高い印象を持ちました。

また個人的にとても便利だなぁ、と感じたのはWHOOSH MACHINE。これはEDM、Tranceなどで良く聞かれる上昇音(ライズ・アップリフター)、下降音(ダウンシフター)を手軽に制作することができるデバイスです。ノイズとシンセ音、エフェクティブな複雑なテクスチャーを混ぜ合わせ、あとはエンベロープを上向きか下向きかにするだけで、ブレイク明けのテンションの高まりを演出することができます。こういったサウンドはとかくサンプルに頼りがちで、他の方と音が被ったりすることが多いのですが、これを使えばオリジナリティあるサウンドが作れますね!

 

 

そして気になるドラム音源BEATDOWNですが、サンプルのクオリティがかなり高めです。キックの低域、ハットの抜け感など、ある程度補強されたサンプルを元にキットを組んでいますので、シーケンサーにベタ打ちしても十分グルーヴ感のあるループを手軽に作ることができます。ジャンルによるキットのチョイスもできるので、とてもスピーディーに作業を進めることができます。

 

 

正直これだけ盛り込まれていてこの金額はお買い得感満載だと思いませんか?特に「Ableton Live Suiteを買ったけども、内蔵の音源だけでは攻撃力が物足りないな…」「色々サンプル買ったりしないとなぁ…」という方には最適なセットだと思います。プリセットの内容もとても実用的で、即戦力となるようなものが多いという印象でした。

High Resolution、そしてSonic FactionのYoutubeチャンネルもありますので、チュートリアルやデモなど、皆さんも是非チェックしてみて下さい!

 

 


 

Yoshinori Saito / 齊藤義典

コンポーザー、サウンドクリエイター、ライブアクト、そして講師として様々な方向から音楽の核心に迫り続ける音楽家である齊藤義典のキャリアは約15年にも及ぶ。
シンセサイザープログラミング、サウンドエンジニアリング、作曲などに精通しており、TRI-FORCE、OCOT名義でリリースしている楽曲からは、様々なジャンルのサウンドを彼自身という一つのフィルターを通過し昇華された新しい世界観を感じさせられる。

その10年にも及ぶAbleton Live使用歴の中から得た知識と経験、そしてアーティスト活動から体得したサウンドクオリティとノウハウを元に現在、日本唯一のダンスミュージック専門スクールである「Eclipse Digital Music School」のAbleton Liveコースの講師を務めている。また2015年より自身の電子音楽教室「TACMI.ST」を開講。

Ableton Liveの初歩的な使い方から、中・上級者向けのトラックメイキング方法、そしてAbleton Liveならではのユニークな使い方について、EDM、Electronica、D’n’B、Trance、Trapなど様々な音楽ジャンルに対応しながらマンツーマンで授業を行っている。またインターネットを経由した遠隔授業も行っており、日本各地へと彼自身の創造哲学を発信し続けている。

http://tacmi.st/

 

 

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