インタビュー

金子ノブアキ

(Ableton Liveの良いところは)音を構築していく上で、正しくライブ感に溢れた進め方が出来る点です。そういった観点でAbleton Liveは数あるソフトウェアの中でも群を抜いていると思います。元々生演奏で曲を作って来たので、僕の様なアナログな感覚の人間でもアイデアが風化しない内に全てを併走させる事が出来ます。 自分の従来の作り方で、更にフットワークが軽くなりました。 最初に鳴るのが上物なのかボトムなのか、ここも流れに身を任せて自由に作っていますね。

 


 

金子ノブアキが語るAbleton Liveの魅力と可能性

俳優、そしてRIZEのメンバーとしての多彩な実績と活動に加えて、自身のソロワークも精力的にこなし、その才能を遺憾なく発揮しているマルチプレイヤー・金子ノブアキ氏のプライベートスタジオに、この度Ableton Live、そしてAbleton Pushが導入されました。なぜAbleton LiveそしてPushを選んだのか、実際に金子ノブアキ氏本人と、共同制作者でACT(Ableton認定トレーナー)である、草間氏に取材を敢行しました。

 

「素敵な偶然みたいなものを大切にしています」

Q:早速ですが、RIZEでのドラマーとしての活動に加え、ご自身のソロワークについてのスタンス、そして今までの制作スタイルや、ツールについてお話しいただけますか。

A: バンド活動以外にも音楽の可能性を見出したいというのが一番の活動理念です。バンドには複数の人格が共存していて、ソロワークではそれを一人で演じ分けています。ギター等の演奏にも昔から親しんでいたので、極めて自然な在り方の一つだと思います。バンドの健全な進行にもとても良く作用しています。 基本的には即興に近い生演奏を中心に一つずつ骨組みを構築していきます。 どのパートから作り始めるかはその時々です。素敵な偶然みたいなものを大切にしています。 今まではAbletonではない、他社製DAWを使った作業が主体でした。エンジニア/マニピュレーターの草間さんに多大な協力を頂きつつ充実した作業を送れてきたと思っています。

Q:それでは、Ableton Liveはいつごろから使われるようになったのでしょうか?導入されるにあたっての経緯についてもお伺いできますか。

A:2014年の後半位からでしょうか。先述の草間さんがACTになられた経緯もあり、強く興味が湧き段々と触らせて頂きました。

(草間) ちょうど “The SUN”の作業をしてる時でしたっけ。「新パートに打ち込みのドラムやシンセを入れたい」という流れから、じゃあLiveで作ってみようという事になりまして。Ableton Pushを前にしてブラウザからプリセットを選ぶ段階からいじってもらいました。 でも驚いたのが、あっくんは素晴らしい演奏者だけに試聴の段階でPushを叩いても決して破綻したタイミングで鳴らさないんです。だから、どのプリセットも素晴らしく聴こえちゃって「使い手でこうも変わるか!」と(笑)。

 

「音を構築していく上で、正しくライブ感に溢れた進め方ができる点」

Q:なるほど。では実際にご自身でもAbleton Liveを扱われるようになって、Abletonのどういったポイントに注目されていますか?それと実際にご自身で制作をする際はどのようなスタイル、手順で作業を行われているのでしょう?

A:音を構築していく上で、正しくライブ感に溢れた進め方が出来る点です。そういった観点でAbleton Liveは数あるソフトウェアの中でも群を抜いていると思います。元々生演奏で曲を作って来たので、僕の様なアナログな感覚の人間でもアイデアが風化しない内に全てを併走させる事が出来ます。 自分の従来の作り方で、更にフットワークが軽くなりました。 最初に鳴るのが上物なのかボトムなのか、ここも流れに身を任せて自由に作っていますね。

(草間) あと先日、あっくんの弾いたギターを丸ごとAudio to MIDIでデータ化して、それをリバースしたピアノの音で鳴らしたりしてアンビエントな音を作りましたよね。そういう作業がほとんど待たされることなく出来ちゃうところとか、プロセスの手軽さが本当に素晴らしいです。

 

「感覚的に生み出したものを細かくブラッシュアップしていく」

Q:Liveと同時にAbleton Pushも導入されたと伺っていますが、導入に至るきっかけはなんだったんでしょう?

A:これも草間さんの紹介です。僕がAbleton Liveに感じていた魅力や可能性を更に増幅させるツールだと感じたからです。 感覚的に生み出したものを細かくブラッシュアップしていく。肉体と頭脳の線引きがハッキリすることで逆に垣根なく洗練された作業が可能になりました。

(草間) 先ほども言いましたが、あっくんはシーケンスデータなどもPushでリアルタイムでレコーディングしていきます。ただデータを記録するだけなら従来のドラムパッドやMIDIキーボードでも良いわけですが、そのデータをさらに微調整するという作業は不可能ですよね。Pushはタイミングやベロシティまでエディット可能なところとか、本当に良く出来てると思います。形が似てるから“Launch Padと同じようなものでしょ?”とか思われるけど、使ってみると全然別物ですね。それぞれに良さはあると思いますがLaunch Padがコントローラーだとすると、Pushは楽器に近いです。

Q:ありがとうございます。それでは最後に、Ableton Liveをこれからも使っていくにあたって、チャレンジしたい楽曲や、機能についてお伺いできますか。

A:僕はドラマーとしてキャリアを重ねてきましたが、曲にとって何が大切なのかをここではより大きく打ち出せると思っています。ライブと音源のアレンジの差別化をハッキリさせてみるというのも目標の一つです。必ずしも生のドラムがいればいいというわけでもないと思うので。楽器やパートの構成が今までと全く違うもの等も積極的に制作したいと思っています。

(草間) 前作「Historia」では基本的に全パートあっくんの演奏なのですが、こと打ち込みのトラックに関しては僕が共同で組んだりしています。でも今はあっくん自身もAbleton Liveでどんどん曲を作っていて、シーケンスの音も100%あっくんサウンドのものがこれから出来てくるなあと思うと、とても楽しみです。

金子さん、草間さん、ありがとうございました。
2015年10月にソロライブによるツアー開催も決定しており、アーティスト・金子ノブアキから、今後も目が離せません。

金子ノブアキ : 1996年、RIZE結成、AA=のドラマーとしても活動。その随一のドラムセンスが高い評価を受け、2002年に史上最年少でドラムマガジンの表紙、2005年にはパールドラムのバナー広告をChad Smith(RHCP)、Joey(SLIPKNOT)に並び、日本人で初めて飾る。2009年にはソロ活動も開始。1stアルバム「オルカ」、2014年に2ndアルバム「Historia」をリリース。2015年4月に新曲「The Sun/Dawn」をデジタルリリース。同月にPay money To may PainのPablo、マニュピレータの草間敬と共に初のソロライブを成功させた。10月下旬には、東京、大阪、名古屋でのワンマンツアーも予定している。また、俳優としても数々の話題の映画やドラマ、CMに出演し際立った存在感で魅了。

 

関連製品

取扱ブランド

伝統のあるPAミキサーメーカーのノウハウで高音質、ハイエンドDJミキサーを実現

XYZ軸の操作で、まったく新しい演奏表現方法をもたらす、3Dタッチコントローラ:CMG

ハリウッドの有名スタジオで収録されたプロの為のプレミアムなインストルメンツ

世界初のマルチタッチ対応USB / MIDIフットコントローラー類とK-Mix

ロサンゼルスを基盤にAbleton用とKontakt用のプラグインを提供する新進メーカー

アメリカでデザインされ高品質・低価格を実現したマイクロフォン、マイクプリアンプ

Ableton Live 10発表、Live 9シリーズ スペシャルオファーを開始

Rupert Neveが創設した伝統あるコンソールメーカーが供給する高音質インターフェイス

リッチー・ホーティンとアンディ・ジョーンズがタッグを組んだ超ハイエンドDJミキサー

実在したイギリスの伝説のレコード・プロデューサーの名を冠したアウトボード類

80年代から業界のリーディングカンパニーとして君臨。DP、各種インターフェイス

EDM等に最適なコントローラーLaunchファミリー、シンセサイザーNovaシリーズなど

著名エンジニア"マルコム・トフト"のミキサー、ATBシリーズ

世界のミュージシャン、DJから絶大なる人気を誇るレコード・バッグ、トロリーなど

スウェーデン発、軽快な動作と豊富な音源のドラム&キーボード・インストルメンツ